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演劇と珈琲、本と酒。

演劇とか珈琲とか本とか酒とかについて綴られるはず。

留学とか諸々のこと

ブログの更新が停滞してしまった。このブログでしたかったことは観劇した劇のレビューだったり、読んだ本の感想を記したりすることだったけれど、それだけだと書ける内容が全然ないことに気づいた。なので、書く(書ける)題材を広げてゆくためにも、自分の日常をメモ的に書いていけたらと思う。特に、日ごろ生きている中で「一本書けるぞ」と思ったことを小出しに発信していけたらと思う。面白いことが言いたい。

 

HBstudioへの留学。

来夏からニューヨークにあるHBstudioへの入学を目指している。

 

大学を一年間休学して、本腰を入れて演劇、主に演技メソッドと演出を学ぶためだ。

HBstudioはニューヨークにある演劇学校だ。日本にはなじみがないが、1945年創業の歴史を持つ学校で、卒業生にはアル・パチーノサラ・ジェシカ・パーカーなどハリウッドで活躍する大物俳優がいる。教えているメソッドはアメリカで高名なUta Hagen's Technique で、こちらも日本にはなじみがないものの、アメリカの演劇人にとって彼女の書いた"Respect for Acting"は必携らしい。

hbstudio.org

私にとって、出願においては二つのハードルがある。

一つはTOEFL。これは勉強するしかない。スピーキングは最終的にはノリで何とかなったと思う。最初は全然太刀打ちできなかったがひと月で30点くらい上がった。大切なのは英語で考え続ける集中力だった。これに尽きる。正直もうやりたくない。テストが終わった瞬間に参考書を本棚の奥に放り込んだ。

もう一つは英語でのモノローグ。実はまだ未完成なのだが、異なるタイプの英語のモノローグを2つやらなければならない。予想通り、しんどい。

選んだのは一つがハロルド・ピンターの『背信』から、ラストの場の長台詞。浮気男が自分の中年時代をささげる愛人に告白するシーンだ。男は半ば狂っていて、その女性のことしか見えていない。(こう書くとすげえメロドラマみたいだけど、不条理劇の作家として有名なピンターの作品にもれず、不条理な劇)

もう一つがニール・サイモンの『おかしな二人』から、冒頭の場の長台詞。こちらは放埓な男が元妻に対して離婚の慰謝料の話をするコメディで、こっちのほうがたぶん性に合っているのか、やりやすい。

プランとしては「出会いが悲しい」と「別れが面白い」を対比させたいのだが、慣れない英語、しかもこてこての日本語訛りで、このニュアンスが伝えられるのか……。スタニスラフスキーに忠実に従うならば、自分が英語で話すという記憶がなければ演じるのは厳しいんじゃないか。多分、向こうもそういうところを見てると思うが、果たしてうまくいくか。

友人からのダメ出しを聞くと、もっとコンテンポラリーダンスとかミュージカル的な身体表現と劇文学的な台詞表現っていう対比のほうが勝負できるんじゃないか、という。もっともだ。だが、付け焼刃の身体表現は見破られるだろうし、そもそも英語もままならないなら、言語の奥にある演技で勝負するしか無かろう。と考えている。不安しかない笑

 

新しい日々を考えるとわくわくする。

ニューヨークでの生活を考えてブログなどを渡り歩いているけれど、どうやら治安は良いらしいので安心した。年末に行ったイタリアでぼったくりにあってからもう人前で財布は出さないと固く心に決めているからだ。(そういう体験を書くべきなんだろう)

大学の専攻もあり、ロンドンではなくニューヨークなのだが、イギリスへのあこがれはある。古典演劇といえばヨーロッパだし、イギリスだし、シェイクスピアだ。でもまずは、HBstudioへの入学が第一だと今は考えている。きっと、シアターとしての現代演劇文化、および広くパフォーミングアーツとビジネスの関係を学ぶためには、ニューヨークほど適した場所はないんじゃないか。

……入れなかったら何するか全く考えていない。その時考えることにする。